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2010/01/07 THU(No.2469)


人気ナンバーワン





 写真展も4日目ともなると、来客がどの作品を評価してくれているのかが、ある程度分かるようになる。ある作品の前では多くのお客さんがしばらく足を止めるとか、ある作品の前はたいがい素通りだとか、そういう仕草でも分かるし、直接感想や評価を言ってくださるお客もいる。中には、「おおっ」とか「へぇ~っ」とか、感嘆符を口にする人もいたりする。
 概して言えるのは、純粋な風景写真にはあまり人気が集まらない。世は風景写真ブーム、見飽きているのである。むしろ、日常のスナップのほうが人気が高い。女性客には、子供が写っている写真や動物写真がウケるようだし、男性客には、風景の中に人物が写っているような写真が好まれるようだ。もちろん、ボクらの写真展に限ってのことだから、敷衍して言うことではない。
 このおばちゃんたちが立ち止まっているのは、よしぼんが写した奥さんと娘さん(たぶん)の写真と、その隣のモトくんが写した写真、それにはけんちゃん夫妻が写っている。よしぼんの写真には、女性二人のこぼれるような素敵な笑顔がある。モトくんの写真には、老齢期をこれから迎えようとする夫婦の愛情が溢れている。男女を問わず、ほとんどのお客が立ち止まる一角だ。
 そういう作風の写真は、写真展ではもちろん、写真雑誌などでもほとんど見かけない。一見して、誰にでも撮れる、技術もへったくれもない写真と見られがちだからだ。でも、写っている人物の幸せいっぱいの表情や仕草、それは、ボクに言わせれば、技術などという水準で測れる世界ではないのだ。見る人みんなを幸せにしてくれる、そんな写真なのである。写真の素晴らしさというのは、本当はそういうところにあるのではないか、今回の写真展開催で、改めてそういう認識を新たにしたキットくんなのであった。
 写真展と言えば、個人の作品展なら作品を世に問うみたいな肩肘張ったところがぷんぷん匂うし、グループ展だったら、なんだか似通った作風の作品の羅列になるのがほとんどだ。その点で、自画自賛するわけではないが、ボクらの今回の写真展は異彩を放っていると思う。偶然撮れちゃったみたいな作品や、ユーモラスな作品など、いわゆる一般の写真展にはほとんど出てこない作品がたくさんあるし、誰にでも撮れるような写真もある。それでいて、レベルが高い。お散歩ネットって、なんだかすごい集団なのだなと思っちまうのである。


今日のプレミア版


団体さん、いらっしゃい!



展示作品:普及版「団体さん、いらっしゃい!」
エッセイ:展示写真返却についての連絡(重要)
今日のポイント:現像段階の補正限界を考えて撮る
ネット撮影会講評:休載
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by osampo002 | 2010-01-08 02:16
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