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2009/08/03 MON (No.2312)


マックにて







 以下、プレミア版と同文。
 トイカメラのVQ1015を手に入れた。あちこちの写真サイトやブログを覗いていて、ときに、このカメラで撮った画像を見つけることがあり、その、なんともいい加減で、それでいて強烈な表現性に、ちょっと心を揺さぶられていたのである。
 所詮はオモチャである。したがって、画質云々、操作性云々を語る範疇ではない。言うとすれば、画質最悪、操作性劣悪としか言えまい。しかし、撮った画像の非常識さは、思っていた以上であった。今日の画像からも分かるように、周辺光量は落ちる、偽色は出る、滲む、ボケる、ケラれる、それこそ、なんでもありの世界だ。コントラストが妙に高く、濃度は濃く、しかも、発色はアバウトだ。変な画像が漏れなく撮れるカメラなのである。
 だが、それを「味」だと考えれば、確かに、濃厚な味付けであることに異論はない。レトロっぽく見えなくもないし、非日常的な写し絵みたいに感じられないこともない。
 大きさは消しゴム2個分ぐらい。片手で握ると、すっぽりと隠れてしまう。重さはたぶん20g前後であろう。ストラップ替わりにキーホルダーが付いている。
 もちろん、固定絞り、固定シャッターである。自分で設定できるのは、画像の大きさだけ。640*480の30万画素、1280*1024の130万画素、1600*1200の200万画素から選ぶことができる。でも、1枚撮るたびに標準サイズの130万画素に戻ってしまうので、まあ、標準以外は使えないということだ。
 本体カバーをスライドさせると、上部からファインダーが飛び出てくる。でも、使用説明書にもある通り、これは飾りである。まったく役立たない。
 スイッチボタンを押すと、カメラのご機嫌が良ければ3秒ほどで駆動可能になる。で、シャッターを切るわけだが、当然の如くモニターはないので、画角、つまり、どの程度の範囲が写っているかは経験と勘頼りである。ボクの感じでは、40~50mmぐらいかな。
 シャッターラグ、つまり、シャッターを切ってから実際に写るまでの時間差が3秒ぐらいある。忘れた頃にシャッターが切れるという感じだ。辛抱強くカメラをホールドしていないと、ただでさえボケボケの画像が、手ブレでよりボケる。
 メディアはSD。取説では512MBまでしか認識しないとあったが、1GBでもOKだった。もっとも、1GBを満タンにするには、たぶん千枚単位で撮らねばなるまい。内部メモリもあるにはあるが、電池が切れると画像は消滅してしまう。で、その電池だが、単5の1本だけ。取説には、まるで開き直ったように、「燃費はアメ車並み」とある。
 メーカーの謳い文句がいい。「独特の色合いが楽しめます。目に映る色に捕らわれるな!」「雰囲気が写せます。ピントとか、そんなの気にしない!」
 このカメラで撮影するときの心構えは、これもまたメーカーが言うところの、「正確さや誠実さを期待されても、応えられるかどうか・・・。おおらかな気持ちで接してください」なのである。









今日のプレミア版


夏の陽射し




展示作品:
通常版「夏の陽射し」
エッセイ:お遊びカメラ
今日のポイント:休載
ネット撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-08-03 22:57
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