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2009/06/23 TUE (No.2271)


クマンバチ







 スズメバチのことを「クマンバチ」を呼ぶ地方もあるが、本来は、このクマバチが「クマンバチ」である。体長は2センチほどもあり、でかいので怖がられるが、ミツバチの一種で性格温厚、刺すことはほとんどないし、刺されても大したことはない。体調に比べて羽が小さく、また、黄色い胸部分の中央が円形脱毛症状態になっているので、でかい割にはユーモラスである。人間をまったく警戒しないため、接写は容易。
 体がでかいだけあって、飛ぶときのブーンという羽音も大きい。その音が「蜂は刺す」という先入観を刺激して、怖いという反応を引き出すのだそうだ。体の大きさは同程度だが、スズメバチはこのようなずんぐりむっくり体型ではないし、体色も異なる。同じ穴の狢では気の毒だ。
 リムスキー・コルサコフに「くまんばちの飛行(または、くまんばちは飛ぶ)」という曲がある。この「くまんばち」はスズメバチだという人もいれば、クマバチだという人もいて、いったいどっちが正解なのか、イマイチ定説が固まっていないのだが、ラフマニノフのピアノ独奏用編曲(こちらのほうが圧倒的に有名)を聞いた人はクマバチ説に傾く傾向があるように思える。無害な印象があるからだ。
 しかし、原曲はオペラ「皇帝サルタン物語」の中の一曲で、蜂の群れが白鳥を襲う場面に演奏される。スズメバチなのである。
 なお、スズメバチは英語で「ホーネット」、そう、大戦初期、初の東京爆撃を敢行したドゥーリットル大佐率いるB-25爆撃隊の母艦となった航空母艦である。スペイン語では「アビスパ」、福岡の某弱小Jリーグチームがこの名を冠している。



今日のプレミア版

ラベンダーの丘




展示作品:
通常版「ラベンダーの丘」
エッセイ:橋はたくさんあるけれど
今日のポイント:ラベンダーの色を出す
ネット撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-06-24 02:21
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