ヒヨちゃん桜 親父の施設引っ越しを終えて帰宅した夕方、鬼嫁が厚化粧するのに気づいた。何事かと思ったら、オバ友たちと宴会なのだそうだ。一滴も飲めないくせに宴会好き、まるでのりおくんみたいな人格なのである。 当然ながら晩飯は作ってもらえない。かと言って、(食器洗い以外で)ボクが台所に立つことを極端に嫌がる根性悪なので、しょうがない、(内心とても喜んで)外食に出かけた。足取りも軽く向かった先は、言うまでもなくいつもの焼き鳥屋だ。 その焼き鳥屋で意外な人物と遭遇した。もう20年ほど前(トライアスロンから足を洗った直後)になるが、一時期スリークッションにハマっていて、連夜のようにビリヤード屋に通っていたことがある。そのころの常連さんの一人で、割に気が合って、何度も対戦した相手だった。ボクはまったく気付かなかったのだけれど、あっちのほうから声を掛けてくれた。 当時、彼は大工さんであった。ところが今は、電気工事関係の社長さんである。結婚を機に起業したのだそうだ。当時から営業向きの朗らかな性格だったから、大工よりは個人事業主のほうが向いている。そこそこの業績をあげているそうだ。 手玉を的玉2個に当てるというのがスリークッションの基本ルールだが、その的玉2個に当てて手玉が静止するまでの間に、台の四方の壁に最低3回はクッションさせなくてはならない。言葉で言うと簡単そうだが、とても奥が深い頭脳ゲームである。ボクは素質なしと悟ってやめてしまったけれど、彼はまだ続けているという。しかも、かなりの持ち点になっていて、関東大会などにも出場資格を得たそうだ。 持ち点というのは、競技者の技量に応じて認定されるハンデみたいなもの。例えば、Aくんの持ち点が25点、Bくんの持ち点が30点であったとすると、どちらかが持ち点を突き切るまでが1ゲームということになる。成功1回ごとに持ち点を消化していくから、先に30回成功させればBくんの勝ちということになる。1回成功させれば続けて突くことができるが、失敗したら相手に突く順番が回る。これはポケットゲームと同じだ。 当時はまだサラリーマンの鑑と呼ばれた時代であったから、変わり果てたボクの姿を見て、ずいぶん驚いていたようだった。名刺を交換して、ときどき一緒に飲もうぜという約束を交わした。 ビリヤード屋にはまだキューなどの道具一式が預けてあるから、そこに顔を出せばいつでも会えるわけだが、顔を出したら最後、またぞろスリークッションに憑りつかれそうだから、そっちの方向はボクにとっては暗剣殺なのだ。 今日のプレミア版 青空雀荘 展示作品: 通常版:「青空雀荘」 エッセイ:引越完了 今日のポイント:状況を写し込む ネット撮影会講評:きょんちさんの作品 「竜宮城に来た気分?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Premium版の購読申込みはこちら。 購読料(月間1,050円)はクレジットカードからの自動引き落としです。
by osampo002
| 2009-03-20 00:10
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 04月 2011年 03月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 フォロー中のブログ
書評は「脳内紙魚だらけ」に移転しました。
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||