カテゴリ:音楽を聴こう!( 12 )

2010/01/03 SUN(No.2465)


丘の上の親子





 医者から、できるだけ安静にしていろと言われているから、できるだけ安静にしようと思ってはいるのだが、できるだけ安静にしていては、一日の行動範囲が限られるため、ここに書く材料が探せないということになる。それに、「できるだけ」というのは、できないときは安静にしなくてもいいという意味であるから、結局のところ、普通通りの暮らしを営むしかないということになる。体調は完全に元に戻ったし、明日からは写真展だし、あの件についてはなかったことにするってのが、一番いい生活術であろう。
 たまたま今日は、プレミア版に書いたような事情で動き回ることができなかった。ずっと文章を書いていたのだ。文章を書くことは、ボクの中では決して安静なんてものではなく、むしろ重労働であるのだが、移動を伴わないから、傍目には安静にしているように見えるらしい。鬼嫁の厳しいチェックが入らない。
 文章書きの合間の気分転換にYouTubeをクリックしていたら、面白い画像に行き当たった。久しぶりに動画のご紹介と行こう。
 アカペラである。イタリア語でA cappellaというのは、英語ではin chapel、すなわち教会の中で歌われる歌というのが本来の意味だが、現代では楽器の伴奏を伴わない歌唱という意味で定着している。美声といいリズム感といい、見事な演奏である。だが、よく見るとなにか変だ。
 そう、この合唱団、全部で7人の構成だが、全員同じ顔。そう、実はこれ、一人7役なのである。7回録画したものを重ね合わせてあるのだ。同じ人物の歌声だから当然よくハモる。
 歌手はサム・ツイという名前らしい。マイケル・ジャクソンメドレーとなっていて、編曲したのはカート・シュナイダーという人。プロなのがうか、楽譜が欲しい人は連絡せよ、などというメッセージが最後についている。
 しかし、まあ、いくら重ね撮りといっても、よくもこれだけハモるものだ。演技も上手い。ときどき顔を見合わせたりして、あたかも7人が同時に歌っているかのように見せている。遊び心もここまでくると立派というほかない。



動画が表示されないときは、こちらをご覧ください。
今日のプレミア版


池の中のキミは



展示作品:普及版「池の中のキミは」
エッセイ:パンフレット作り
今日のポイント:スポッティングツール
ネット撮影会講評:休載
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by osampo002 | 2010-01-04 01:26 | 音楽を聴こう!

2009/11/26 THU(No.2427)


夜の東京





 実家からの東京の夜景である。これまでに何度も載せたアングルだが、スカイツリーが景色の中に加わったので、記録として撮った。左から2番目の、一番高い建物が建築中のスカイツリー。竣工までまだ2年以上あるのに、視界の中では一番高い建物になっている。

 ところで、ついこないだポール・ポッツが初リリースしたCD「One Chance」を紹介したばかりだが、あのスーザン・ボイルおばさんも、いよいよCDを出した。昨日25日が日本での発売日だった。値段が2800円もするので、ボクは輸入盤を前もって予約しておいたのだが、奇しくもそれが、日本での発売日に合わせたように届いた。1800円。中身は同じなのに1000円も安い。
 You Tubeで流れた予選のときのあの動画が、視聴数2億回を突破したというニュースが1ヶ月ほど前にネット上に流れていた。気が遠くなるような、驚異的な数字だ。また、今回の初CDは、世界中から予約が殺到し、Amazonでの過去最高を記録したそうだ。
 CDのおばさんの写真、噂に違わず、すごい美人。実は、これもネット上だが、おばさん変身の写真がデイリーメール紙のトップを飾ったというニュースが、これもネット上で流れていて、いったいどんなおばさんになっちゃったのかと興味津々だったのだ。いやあ、女は化けると言うけれど、その道のプロの美容師やら服飾コーディネータがいじると、ほんと化ける。
 歌の方は化けていない。世界中を唸らせたあの美声はそのままである。スローなバラード風の曲を中心に、じっくりと聴かせてくれる。クラシックではないから聞きやすいと思う。「It's the end of the world」なんか、泣けてくるような歌唱力だ。

予選のときの動画はこちら




スーザン・ボイル SUSAN BOYLE 「I DREAM A DREAM」 [輸入盤]




今日のプレミア版


和尚さん



展示作品:普及版「和尚さん」
エッセイ:一家揃って里帰り
今日のポイント:一発で決める
ネット撮影会講評:休載
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by osampo002 | 2009-11-27 02:25 | 音楽を聴こう!

2009/11/12 THU(No.2413)


一の酉





  スーザン・ボイルを覚えておられるだろうか。確か3ヶ月ほど前にこのメルマガ(あるいはプレミア版だったかも)でご紹介した、奇跡の才能発掘物語である。イギリスのテレビ人気番組「Britain's Got Talent」(「英国にも才能はあった」とでも訳すのかな?)という、日本で言えば「スター誕生」みたいな人気番組で発掘されたおばさん歌手だ。この番組の模様が録画された動画がYou Tubeで世界的なブームを巻き起こし、多くの人々の涙を絞り取った。このメルマガで紹介したあとにも、多くの読者から感激したというコメントを頂戴したものである。
 ところが、このスーザン・ボイルの前にもう一人、やはり同じ番組で世界中の耳目を集めた男性がいる。名をポール・ポッツといい、冴えない風貌の携帯電話セールスマンである。子供の頃からいじめられっ子であった彼の、唯一の喜びは教会の聖歌隊で歌うことだった。その彼が、この番組に出演し、予選、準決勝、決勝を勝ち抜いて優勝の栄冠を勝ち得、女王の前で歌を披露するという名誉に浴したのである。
 そのポール・ポッツのプロデビューCDが発売されたというので、一も二もなく購入した。音質の悪いYou Tubeで聴くのとは大違い、三大テノールも真っ青ってぐらいの歌唱力だ。イギリスで3週連続のヒットチャート一位を記録したという。収録されている曲は、予選で観衆の度肝を抜いた「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ最後のオペラ「トゥーランドット」の中の一曲で、聞いたことがないという人はいないという名曲)や、シューベルトの「アヴェ・マリア」、日本ではクリスマスソングとして知られるフランクの「天使の糧」(ミサ曲イ長調より)など、全14曲が誰でも一度は聞いたことがあるというポピュラーな曲で構成されている。
 いやはや、その歌唱力たるや、こないだまで携帯電話セールスマンだったシロートとは思えない美しさと迫力だ。実はボク、このところ野暮用に振り回される日々が続いていて、ちょっと、というか、かなりストレスフルなのだが、このCDのお陰でずいぶん癒されている。まあ、試しにYou Tubeの画像から見てくれたまえ。(英語版だが、「関連動画」を探すと日本語翻訳版も出てくる。)
 なお、アメリカツアーのチケットは、すべて発売と同時に売り切れたそうだ。日本ツアーも予定されているという。チケット?取れねーだろうな。


You Tubeの動画

予選 ⇒ 準決勝 ⇒ 決勝 ⇒ 優勝者発表


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Paul Potts 「One Chance」
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(キット評価:★★★★★


今日のプレミア版


酉の市



展示作品:普及版「酉の市」
エッセイ:棚田写真集(続き)
今日のポイント:不況だね
ネット撮影会講評:休載
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by osampo002 | 2009-11-15 03:22 | 音楽を聴こう!

2009/10/08 THU (No.2378)


台風一過



  石田衣良の未読本がたくさん手元にあるので、次は何を読もうかと悩まずに済む。とりあえず、池袋ウェストゲートパークシリーズの第5巻以下を読んでいるが、今日はちょっと気分を変えて、「I love モーツァルト」を手に取った。石田衣良が音楽ファン、特にクラシックにたいへん造詣が深いことは、音楽好きなら知らぬものはない(らしい。ボクは知らなかったが、鬼嫁は知っていた。教育テレビの音楽番組などにも、ちょくちょく出ているらしい)。
 小説ではない。モーツァルト賛歌の随筆である。1300円にCD1枚の付録付きという、手にしただけで儲かった気がする本だ。彼のモーツァルトに対する愛情が、全編にほとばしる。あくまでクラシックの初心者向けに書かれた随筆なので、ほんとのクラシックファンにはちょっと物足りないだろうが、「クラシックはどうも敷居が高い」と感じている人には、絶好の入門書だ。音楽の神髄、天才たることの所以、楽しむためのコツなど、さまざまな角度からモーツァルトに迫る。
 ロックしか聴かなかった著者が、なぜクラシックの虜になったのか、そのくだりを読むと、この本が、実は単なる書き散らしの随筆ではなく、モーツァルトを入り口にして人々をクラシックの世界に誘うための疑似餌だということが分かる。また、自分の小説作法とモーツァルトの音楽との共通点を述べるくだりでは、真のエンターテインメントはどうあるべきかという、著者の哲学にも触れることになる。
 付録のCDには、著者が「これぞ!」と思う曲が10曲収録されている(それぞれの曲への解説も読んで楽しい)。ピアノ協奏曲第20番の第2楽章や、交響曲25番、40番の第1楽章など、誰でも耳にしたことがある曲もあるが、弦楽五重奏第3番の第1楽章、弦楽四重奏第19番「不協和音」の第1楽章など、モーツァルトオタクじゃなきゃ取り上げないぞというような曲も含まれていて、多面的にモーツァルトの魅力を提示しようという意図が感じられる。
 モーツァルトの死後、わずか20年ほどの間に、ヨーロッパの音楽は劇的な変化を遂げた。ベートーベンやブラームスになると、すでに「構えなければ聴けない」音楽になり下がる。しかし、モーツァルトはBGMでいいのだ。多くがその趣旨で作曲されたし、実際の話、なんとなく聞こえているという状態とそのときの心理状態とが、これほどシンクロする音楽は他にない。楽しいとき、悲しいとき、苦しいとき、どんなときでもモーツァルトは、遠くからの響きで心を満たしてくれる。
 歴史に名を残す音楽家の中で、モーツァルトはもっとも恵まれなかった音楽家の一人である。最盛期の一時期を別にすれば、終始貧乏であったし、無理がたたって早死にするし、死後は無縁墓地に投げ込まれたために墓も残っていない。しかし、彼の音楽に「苦しみ」は無縁だ。貧乏でも人生は楽しいじゃないか、笑って暮らそうよ、そのように呼びかける音楽なのだ。
 著者の音楽観とボクのそれとは、ほとんど同じであることが分かった。わずか1時間ほどで読めてしまうお気楽本だが、クラシック音痴のキミにも楽しめる一冊だと思う。この本を読んで、付録のCDを聴けば、モーツァルトはもはや小難しい「クラシック」音楽ではなくなるはず。ぜひお試しあれ。







「I love モーツァルト」1,300円

(キット評価:★★★★★)

リンクが表示されないときはブログ版へ。

今日のプレミア版


雨にも負けず



展示作品:強風
エッセイ:台風
今日のポイント:背景を潰す
ネット撮影会講評:ナンさんの作品
「共同歩調」
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by osampo002 | 2009-10-09 03:06 | 音楽を聴こう!

2009/09/14 MON (No.2354)


ポストがある街角




 一昨日貼付した3歳のヴァイオリニストの動画だが、ボクのところに配信されてきたメールからはすっかり削除されていたのに、中には、ちゃんと表示されていて、動画も見られたという人もいれば、動画の画像はあったけど、矢印をクリックしてもスタートしなかったという人もいて、一体全体どうなっているのやら、さっぱり分からない。まぐまぐではダメだったが、その他のスタンドから配信されたメールはOKだったということかな。もっとも、ブログ版に貼っておいたリンクは間違いなくYou Tubeに繋がったみたいなので、まあ、みなさんに見ていただこうというボクの動機は完遂されたことになる。
 ということで、図に乗って今日も動画。音楽ものである。ご心配なく、今日はクラシックではないから・・・(笑)。
 「Playing for Change」というプロジェクトをご存じだろうか。カリフォルニア在住のプロデューサー、マーク・ジェイソンが10年前に思いつき、始めたプロジェクトである。同じ音楽を世界中のパフォーマーたちが繋いで、一つの曲に仕上げていく。音楽は国や人種を超え、世界を一つにするというコンセプトである。
 これが素晴らしい。どの曲を聴いても感動間違いなしだ。ストリートパフォーマーから有名歌手、田舎の教会聖歌隊からネパールの僧侶に至るまで、出演者全員が、自分の声や楽器で同じ音楽を紡いでいく。
 実はボク、このプロジェクトの会員なのだ。別に、会員だからと言って会費を払う必要もなく(寄付すれば喜ばれるが)、出演する義務も(もちろん)ない。ただ、ほんのときどき届く英文のメールを読んで、You Tubeにポストされる動画を観賞し、うへ~っと唸っていればいい。だいたい、年間に新たに2、3曲が出てくるので、それを繰り返し聴いては感動しているだけである。
 ただ、会員にはひとつだけ期待されていることがある。このプロジェクトを、できるだけ多くの人に伝えて欲しいということだ。たくさんの人がこのプロジェクトを知り、You Tubeの動画を見て、世界平和について考えてもらえれば、というわけ。このプロジェクトに出演している音楽家たちの中には、イスラエル、アラブ、コンゴ、モンゴル、北アイルランドなど、紛争の最中にあったり、つい最近まで戦いの中に身を置かざるを得なかった国の人もいる。そういう人たちが、たった一つの曲の中で繋がっていくのである。音楽こそ平和の礎、それがもっとも視覚的な形で訴求力を持った動画だと言えるだろう。
 ご託はこの辺にして、4月に発売されたCD+DVDに収録されている第一曲を聴いていただこう。「キミが誰であれ、どこに行くにせよ、キミのそばには、いつも誰かがついていてくれる」、「Stand by me」をどうぞ!




CD+DVDはこちら。2,550円。
出演している音楽家たちは全員ボランティアですが、
プロジェクトでは、わずかなりともギャラを支払いたいと思っています。
ご協力を!



今日のプレミア版


錠前



展示作品:
通常版「錠前」
エッセイ:痛風
今日のポイント:休載
ネット撮影会講評:Ukiukiさんの作品
「ゲット!」

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by osampo002 | 2009-09-15 01:25 | 音楽を聴こう!

2009/09/12 SAT (No.2352)


たむろ




 オランダのヴァイオリニスト、指揮者であるアンドレ・リュウは、欧州ではめっちゃ有名な音楽家であるが、日本ではあまり知られていなかった。しかし、ここ数年、年一回の来日コンサートを開くようになり、そのユニークなステージで、急速にファンを増やしている。「音楽は楽しむもの」という信念のもと、随所に面白いパフォーマンスを入れたり、観客をステージに呼び上げたり、プログラムにも工夫を凝らすなど、肩の凝らないクラシックコンサートを披露してくれる。
 そのリュウのコンサート動画の中に、感動ものの一篇を見つけた。出演者は3歳の男の子。2歳からヴァイオリンを始め、3歳にしてオーケストラと協奏曲を共演するのである。その男の子がめっちゃ可愛い。それになにより、大人たちの態度が素晴らしい。音楽っていいなぁ、そう思える動画だ。
 まぐまぐの配信は、ときに肝心な貼付ファイルを削除してしまう癖があるので、うまく表示できなかったり、音が出なかったりすることがあるかも知れない。その場合は、ブログ版でご鑑賞ください。感想などを頂戴できればありがたい。

動画はこちら。



今日のプレミア版


若者歓迎



展示作品:
通常版「若者歓迎」
エッセイ:原宿と上野
今日のポイント:休載
ネット撮影会講評:Maxpapaさんの作品
「なりふり構っていられません!」

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by osampo002 | 2009-09-12 23:58 | 音楽を聴こう!

2009/08/26 WED (No.2335)


消防署




 鬼嫁に同伴されてコンサートを聴いてきた。佐渡裕指揮のシエナ・ウィンド・オーケストラ、曲目はチャイコフスキー一色で、作品31のスラブ行進曲、作品48の弦楽のためのセレナード、弦楽四重奏曲第1番2楽章の「アンダンテ・カンタビレ」を主題とするヨハン・デ=メイ作曲による「エクストリーム・メイクオーバー」の3曲。間に「音楽のおもちゃ箱」と題するトークバラエティを挟む。それには、ロックドラマーからクラシックに転じ、現在は主として欧州で活躍する打楽器奏者の池上英樹がゲスト出演した。
 ウィンド・オーケストラ、つまりブラスバンドである。我が国でほとんど唯一といえる常設のクラシック専門職業管楽オーケストラで、今年で設立20年を迎える。海外で活躍する佐渡裕を常任指揮者としていることも与ってはいるが、オケ自体も海外での評価が高く、CDなどの録音メディアも多数出ている。佐渡裕は、日曜日の「題名のない音楽会」の司会者としても名が売れている。
 わが国だけではなく、海外においても管楽器奏者というのは肩身が狭い。音大卒業生は毎年供給されるのに、需要が足りないからだ。普通のオケを見ても分かるように、弦楽器の人数はたくさんいるのに、管楽器となると、それぞれの楽器に2人か3人しかいない。オケへの就職はきわめて狭き門なのである。
 では、ソリストとしての需要はどうかというと、これはもう、相当に上手くなければ呼んでもらえない。そして、呼んでもらったとしても、ギャラは安い。なにより、管楽器の協奏曲や独奏曲自体があまりプログラムには載らないから、演奏機会自体が少ないのだ。ソロ活動だけで食っていけるプロは、世界的に見ても少数派なのである。
 大半は教員になる。音楽のセンセをしながら、部活のブラバンを率いて全国優勝を狙う、そこに音楽家としてのプライドを賭けるわけである。職業バンドに入って、流行歌のバックバンドをやる人もいる。教育者ではなく、演奏者を目指すとなると、それぐらいしか選択肢がないからだ。でも、クラシックの勉強を、それも音大に合格するぐらいだから、死ぬ思いでやってきたのに、結果が流行歌じゃ悲しい。肩身が狭くなるわけだ。
 そういう音楽界にあって、このシエラは一つの光明であろう。全国のブラバン生徒たちが熱いまなざしを送ってくれる。ブラスバンドから音大に入り、行くいくはシエラに就職するというのが夢なのである。音楽家を志したからには、一生演奏して食って行きたい。それも、クラシック畑で、というわけ。
 ということで、上野の文化会館大ホールは、ボクら夫婦が買った3階席でさえ5,000円というのに、超満員であった。楽器ケースを抱えている女子高生や若者がわんさかいる。シエナの音楽会では、一番最後のアンコールでスーザの「星条旗よ永遠なれ」を演奏することがお約束になっていて、その最後の曲では、観客もステージに上がって、オケの団員と一緒に演奏できるのだ。憧れのシエナと同じステージに立てるわけで、60人ほどの団員に200人近い観客が混じり、あのマーチが演奏された。感動ものであった。





今日のプレミア版


電話中




展示作品:
通常版「電話中」
エッセイ:ダミー版、次のシリーズ決定
今日のポイント:ノーファインダー
ネット撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-08-27 03:24 | 音楽を聴こう!

2009/07/28 TUE (No.2306)


夏祭りを前に







 市内を散策していると、こういう景色に出会うことが多くなった。今週の週末あたりに盆踊りや夏祭りを計画している自治会が多いのであろう。
 しかし、天気予報はドツボである。西日本に大きな被害をもたらした豪雨が、どうも、こっちの方にまで勢力を伸ばしつつあるみたいで、ボクらの子ども会キャンプも雨の中での開催になりそう。もっとも、どの道ボクは、民宿で酒食らって寝ているつもりだから、雨だろうが雪だろうが関係ない。
 ところで、話はガラッと変わるが、YouTubeで面白い動画を見つけた。忙しいくせに、こういうサイトで道草を食うのが好きときているから、ときに、こういう掘り出し物にぶつかるのである。タイトルは「ネコの二重唱」、ロッシーニの美しいメロディがボーイソプラノで歌われる。本来はソプラノとメゾソプラノの二重唱なのだが、少年の澄んだ歌声で聴く方がはるかに素敵だ。一人で笑っていてもつまんないから、ちょっとお借りしてきた。みなさんで笑ってくれ給え。なお、動画を見るにはJava Scriptを有効化する必要があるので念のため。



動画はこちらから。

あるいは、こちらでも。


今日のプレミア版


車両通行止め




展示作品:
通常版「車両通行止め」
エッセイ:駅前再開発
今日のポイント:休載
ネット撮影会講評:せろこさんの作品
「水の底の棲家」

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by osampo002 | 2009-07-29 01:52 | 音楽を聴こう!

2009/07/02 THU (No.2280)


ほつれ髪







 映画「劔岳 点の記」を見に行くつもりだったのだが、行けなかった。お袋が、おしゃべりをしたいからというので鬼嫁を呼んだからだ。今年83歳になるお袋だが、女はいくつになってもおしゃべりなしでは生きていけないみたいで、ときどきこういうリクエストがある。
 呼ばれたのは鬼嫁だから、鬼嫁だけ行けばいいのに、外は雨だし、当然のことのようにボクにアッシーくんのご用命が下る。行ったっておしゃべりに加わる度量があるわけじゃなし、退屈するだけなのだが、断ることなど論外だ。というわけで、終日付き合わされた。
 女どもの、いつ果てるとも知らぬおしゃべりを聞きながら、柳田邦男の「零戦燃ゆ」全6巻の5巻まで読み終えた。第1巻を読み始めたのが先月の22日だから、ずいぶんゆっくりしたペースだ。夏休み気分で気持ちにゆとりがあるから、読むスピードものんびりしてしまうのであろう。
 第6巻を持ってきていなかったので、読み終わったあとはCDを聞いて過ごした。スペースの関係で我が家に置いておけないレコードやCDが、実家に段ボール1箱分ほど置いてある。めったに開けることがない箱だから、そこに入っている音楽も久しぶりということになる。
 取りだしたのはフローレンス・フォスター・ジェンキンス唄う「人間の声の栄光????」と「ドソプラノの栄光」の2枚。この歌手についてのWikipediaの書き出しが「米国のソプラノ歌手であり、歌唱能力が完全に欠落していたことで有名である」とあるように、プロの歌手でありながら完璧な音痴という、素晴らしい音楽家である。
 どれほど素晴らしかったか。なんと彼女、1944年、死ぬ1ヶ月前、76歳にしてカーネギーホールでリサイタルの舞台に立ったのである。チケットは発売と同時に完売だったというから、人気の高さも伺い知れよう。
 70年も前の録音から起こされたCDだから、音質は悪い。レコードを滑る針のノイズもリダクションされておらず、手回し蓄音器の音をそのまま聞いているような、レトロな気分にさせられる。しかし、そんな気分に浸っている余裕など生じない。とにかく、可笑しくて可笑しくて、腹の皮がよじれまくるからである。気分が落ち込んだときの特効薬として、これほど効果覿面なものは二つとあるまい。



人間の声の栄光????


ドソプラノの栄光


今日のプレミア版

立ち話




展示作品:
通常版「立ち話」
エッセイ:6年ぶりの夏休み
今日のポイント:休載
ネット撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-07-05 00:44 | 音楽を聴こう!

2009/06/18 THU (No.2266)








 鬼嫁が、珍しくタンゴなんぞを聴きに行った。大宮にある、なんとか言うホールでのコンサートだったらしい。平日にやるってんだから、有名なバンドではないと思うが、帰ってきた鬼嫁によると、500人ぐらい入るホールがほぼ満席で、えらく盛り上がったのだそうだ。
 鬼嫁とは結婚以来、性格も好みもほとんど一致せず、おそらく、前世は仇同士だったであろうと思われるほどだが、不思議なことに、音楽の好みだけは共通点が多い。クラシックでも、マーラーとかブラームスなんてぇのは騒音以下だという認識で一致しているし、モーツァルトとバッハは、共に心酔状態である。
 クラシック以外のジャンルでは、二人とも歌謡曲は聴かない。カラオケ大嫌いも同じだ。いわゆるムード音楽系も評価が低い。ただ、古典ジャズとタンゴだけは好きだ。いわゆる、懐メロの乗りなのである。
 そのタンゴだが、ボクはコンチネンタル、鬼嫁はアルゼンチンと、この段階で好みが分かれる。今日のコンサートは、言うまでもなくアルゼンチンタンゴだ。ボクは、あの一種独特の生臭さが鼻につくのだが、鬼嫁は、その生々しさがいいと言う。バンドネオンのむせび泣きなどに震えてしまうタイプなのであろう。
 タンゴは、19世紀の半ばごろ、アルゼンチンはブエノスアイレスで誕生したとされる。言うまでもなく土着音楽である。それが、時を経ずして欧州に伝わり、クラシック編成の楽団によって編曲、演奏されるようになった。それがコンチネンタルタンゴだ。ピアノとバンドネオン、もしくはアコーディオンが加わるが、ドラムスなどの打楽器は入らない。その点で、クラシックでもジャズでもなく、ムード音楽とも一線を画する、それらの中間的な位置づけを得るようになった。
 日本では戦前から、ダンスミュージックのひとつのジャンルとして定着した。ダンスにタンゴという種目があり、戦前はそれが大流行したから、その音楽であるコンチネンタルタンゴも耳に親しいものとなっていったわけである。ボクの親父が、音楽とは縁もゆかりもない人間であるにもかかわらずタンゴ好きだったのは、たまたま乗り組んでいた軍艦にレコードがあり、戦争していないときは、そればかり聴いていたのが理由らしい。タンゴはイギリスやフランスではあまり流行らず、ドイツで好まれたというから、敵性音楽ではなかったのであろう。
 親父のことはともかくとして、ボクはコンチネンタルタンゴのレコード、CDなら何枚か持っている。アルゼンチンは鬼嫁の持ち物だから触らないようにしているが、コンチネンタルはたまに聴く。運転中の眠気覚ましには、そのタンゴとマーチ(行進曲)が絶妙の効果を発揮するから、運転中に聴く頻度が高い。
 タンゴは、ボクにとっては懐メロである。聴くと、忘れていた若かりし頃の恥ずかしき事々を思い出してしまうから、眠気も覚めるのだと理解している。音楽を聴きつつ冷や汗を流すのは、世界広しといえどもボクだけであろう。

タンゴと言えばアルフレッド・ハウゼ、惜しい人を亡くしたものである。
このCDには、名曲ばかり24曲も入っている。


今日のプレミア版

七変化




展示作品:
通常版「七変化」
エッセイ:洗濯機
今日のポイント:シンクロ撮影
ネット撮影会講評:きょんちさんの作品
「樹下のふたり」

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by osampo002 | 2009-06-19 03:30 | 音楽を聴こう!