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2010/02/25 THU(No.2518)






 去年の分のベスト100プロジェクト完了者の作品から、第一次選考をやっと終えた。81名分で532枚である。
 一昨年の参加者が102名だったから、2割ほど減ったことになる。申し込み(参加表明)段階では一昨年を凌駕していたのだが、途中リタイアや、最終的に達成できなかった人がいて、結果81名ということになった。
 第一次選考では、完了者のブログ、または送られてきたCDをざっと見て、ボクの第一印象に引っかかったものだけをダウンロードするという方法で選ぶ。この時点では、まだ最終100点の全体像はまったく見えてこない。単に、「いいな」と思う写真だけを選り分けただけだ。
 ここから第二次選考に入る。夏ごろまでに終わればいいから、ここから先はじっくりと腰を据えてかかることができる。一昨年の例で行くと、第二次選考には、最終100枚の倍程度、約200枚が残る。つまり、第一次の段階から300枚以上が落とされるわけだ。
 第三次で120枚ぐらいになる。この時点で初めて、原画の提出を求めることになる。ここまでの選考はあくまで縮小画像によるものだから、ピントの確認や細部の精査ができていない。原画を送ってもらうことで、その最後の詰めをやるわけである。当然、現像もボクがやり直す。
 最終的に110枚ぐらいになる。10枚前後の「遊び」を入れてあるのは、写真展のコンセプトを固めていくについて、どうしても流れを乱してしまう作品を除外せざるを得ないこと、そして、作者自身が辞退する可能性を考慮するからである。最終的に選ばれれば、写真展費用の分担がそこで発生するから、金を払ってまで写真展に展示される必要はないと考える人がいてもおかしくないわけだ。1枚当たりにすれば2万円近い負担を強いられる。決して軽い負担ではない。
 実は、一昨年の分、つまり、こないだの写真展に展示された100枚で言うと、他に10枚ほどだが最終選考に残った作品があったのである。展示された100枚と優劣はつけ難い。ただ、写真展の全体像に合致しなかったというだけのことで、いわば補欠になってしまった作品なのである。
 このように、「ベスト100」とは銘打っているけれど、この「100」は、必ずしも上から100枚という意味にはならない。写真展という一つの「作品」を構成する上で、お眼鏡にかなった100枚という意味しかないのである。選ばれなかったからといってがっかりする必要はないということだ。第一印象で500枚以上も合格が出ているのである。この500枚にすら選ばれなかったという人は一人もいない。ここから先は、まあ、言ってみれば運だな、ほんと。だって、駄作量産の鬼と阿佐ヶ谷のおじさん1に呼ばれている阿佐ヶ谷のおじさん2ですら、12枚も第一次選考をパスしているのだ。その阿佐ヶ谷のおじさん1は8枚、この段階では負けている。だが、最後の最後に残るかどうか、残ったとして何枚残るかはまったくの別問題、神様とボクの気分だけがカギを握っているのである。


今日のプレミア版


手持無沙汰く門



展示作品:通常版「手持無沙汰」
エッセイ:池袋通い
今日のポイント:意図を把握してから写す
ネット撮影会講評:松ぼっくりさんの作品「嫁と姑」
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by osampo002 | 2010-02-28 02:28
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