仲良しの4人 昨日1冊、今日も1冊読んだので、今月の読書量はめでたく30冊で新記録達成となった。ほぼ1日1冊のペースだから多いとは言えないけれど、まったく、あるいはほとんど読めない日も当然あるわけだから、普通はなかなか30冊には到達しない。17日間の写真展に日参したのが効いた。 昨日読んだのはリチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」、古典SFの名作である。2007年に映画化第3作目が公開されてそこそこのヒットになったことから、それに目を付けて新訳文庫化されたらしい。日本語訳もこれが第4作目、その人気度が知れる。 映画は、1964年の第1作目「地球最後の男」は見ていないが、チャールトン・ヘストン主演の第2作目「オメガマン」(1971年)と、最新作ウィル・スミス主演のものは見た。三作目は、撮影技術やCGの迫力はさすがだったものの、原作とはかなり違う解釈がされていた。二作目のほうが原作に忠実だ。 その原作だが、「オメガマン」を見た年に本も読んだので、あらすじはほとんど記憶している。今回の新訳で、より細部の描写やストーリーの組み立てまで読み込むことができた。「オメガマン」の印象が強烈に頭に残っていたので、読んでいてその映画のシーンが浮かんでくるのが楽しかった。 今日読んだのは熊谷達也「氷結の森」。文句なしの5つ★だ。マタギの矢一郎はある事情から故郷の秋田を捨て、北海道各地を転々と流浪する暮らしを続けていた。だが、故郷からの追手との無用の争いを避けるには、樺太に渡り、さらに国境を超えるしかない。氷結した間宮海峡を渡り、革命に揺れる極東ロシアにたどりつく。だが、そこもまた安住の地ではなかった。日露戦争に従軍した過去を持つ矢一郎は、二度と銃を持たないと誓ったはずだったのだが・・・。読み始めたら止められなくなって、一気に最後まで読了した。第一級の冒険譚である。 リチャード・マシスン「アイ・アム・レジェンド」 キット評価:★★★★★ 熊谷達也「氷結の森」 キット評価:★★★★★ 今日のプレミア版
緑陰の庵 展示作品:普及版「緑陰の庵」 エッセイ:ベスト100参加申請締め切りました 今日のポイント:額縁構図 ネット撮影会講評:休載 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Premium版の購読申込みはこちら。 購読料(月間1,050円)はクレジットカードからの自動引き落としです。
by osampo002
| 2010-02-01 03:37
| 本を読もう!
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 04月 2011年 03月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 フォロー中のブログ
書評は「脳内紙魚だらけ」に移転しました。
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||