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2009/08/20 THU (No.2329)


暮れなずむ頃




 「お散歩トイカメ」の参加者が7人になった。思っていた以上の盛況だ。トイカメラなんて、フツーに写真を志す人間が立ち寄るような世界ではないから、いても4、5人と踏んでいたのだ。
 写真を志すと言えば、一般的、常識的には、三脚に凝る、レンズに凝る、アタッチメントに凝るというような方向に進むもので、それらとは正反対の、手ブレあり、傾きあり、画質最悪、解像度などという言葉が入る隙さえない世界には進まない。逆向き特攻をかけるわけで、まあ、性根がよほど腐っているか、少年時代の不幸がトラウマになっているか、前世で悪事の限りを尽くしたか、家庭生活がよほど荒んでいるか、そんなところであろう。
 ところで、そのトイカメラだが、いったいトイカメラってなに?と考え始めたら、ちょっと頭が痛くなってきた。というのも、そもそも、分類上、トイカメラという範疇は存在しないのである。
 たとえば、造りがおもちゃとどっこいどっこいという基準を適用したとする。中国などでは、そのようなカメラが、立派な高級品として流通しているのである。日本製品のコピーである「CONON」カメラなどがいい例だ。ミラーショックが激烈すぎて、腱鞘炎覚悟じゃないとシャッターが切れないんだから。ホルガなども、今でこそ中国国内でもおもちゃとして認識されているようだが、ちょっと前までは普通の汎用品だった。
 値段で区切るという見方もできそうにない。たとえば、1万円を切るような安物だからトイカメラと言えるかというと、必ずしもそうじゃないのだ。実際、7、8千円で出ているコンデジもいくつかあるし、ロシア製の、絶対これはおもちゃというようなカメラでも1万円以上の値がつく。ローライ社製のトイカメラなど、3万円を超えてしまう。
 見かけじゃない、値段じゃない、となったら、いったい、トイカメラと普通のカメラとの区分けは、何を基準にしたらいいのだろう。それ次第では、昨日書いた、オリンパス・ペンのトイカメラモードを締め出す理由もなくなるわけで、頭痛はますます酷くなる一方だ。



今日のプレミア版


蝉が飛ぶ




展示作品:
通常版「蝉が飛ぶ」
エッセイ:次のダミー版シリーズ
今日のポイント:蝉いじめ
ネット撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-08-21 02:30
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