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2009/01/14 WED (No.2111)


鳥追い







 上越市の桑取に小正月行事を見に行った。これは鳥追いである。晦日の14日深夜から小正月15日の明け方まで、子どもたちだけで執り行われる。ここの鳥追いは松明や提灯などの光は使わず、太鼓と唄声だけ。伝統的に大人の立ち合いが許されず、最初のデモンストレーションだけに撮影許可が出る。
 詳しくはプレミア版に書いたが、唄の文句がすごい。松之山の小谷集落の鳥追い唄もそうだったが、新潟県内では、どこも害鳥といえばトキだったようで、ここの文句は、尻尾をちょん切り、首を刎ねて、俵に詰め込んで川に流してしまうという、すさまじいものだ。
 トキといえば今話題の野鳥だが、まれに植物性のものを採餌することがあるけれど、基本的には田んぼに住む動物性の餌を採る。カエルやドジョウなどである。しかし、羽を広げると1メートル半にもなる大型の鳥であるから、採餌行動の際に稲を踏み倒すのである。群れで行動する習性があるため、田んぼ1枚丸ごとやられたりする。憎さ百倍というわけ。
 面白い話がある。中国政府が国鳥を定める計画を立て、国民にアンケート調査をしたところ、1位がタンチョウヅル、2位がトキだったという。ところが、タンチョウのほうは学名がグルス・ヤポネンシス、トキはニッポニア・ニッポン、ともに「日本」という単語が入っている。これじゃまずいというので、国鳥の話は宙に浮いてしまったそうだ。


今日のプレミア版

氷河湖



一瞬の陽光



展示作品:
ダミー版「氷河湖」
後出し版「一瞬の陽光」
エッセイ:桑取の小正月
今日のポイント:休載
撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2009-01-17 02:05
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