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2008/12/21 SUN (No.2087)


憧れのハワイ航路







 万葉倶楽部は、朝9時半には追い出される。普通のホテルなら、多少チェックアウトタイムをオーバーしても大目に見てくれるのだが、ここは厳格だ。でっかい音で、「さっさと帰れ!」というアナウンスが流れる。
 みなとみらいは、朝のこの時間なら閑散としたものだ。大桟橋にちょうど飛鳥が入港するところだったので、それを見に行ったが、見終わったらすることがない。渋谷経由で、正午には帰宅。
 行きに一冊、昨夜の風呂上りに飲みながら1冊、帰りに1冊、横浜の1泊2日で3冊の本を読んだ。
 一昨日のコラムの続きみたいになるが、ボクが本好きになったきっかけは、ご幼少の頃の出来事だが、よく覚えている。小学校に上がったら、親父が毎月1冊ずつ、「少年文学全集」みたいなシリーズの本を買ってくれるようになったのだ。曽我兄弟の仇討ちだとか、義経物語だとか楠正成伝だとかの国内ものだけでなく、「フランダースの犬」や「十五少年漂流記」などの海外ものもあった。
 極貧の一家であったから、その毎月1冊は、親父にとってはたいへんな散財だったと思うが、買ってもらうボクのほうはそれがなにより嬉しく、毎月の1冊を、それこそ、毎日のように繰り返し読んでいただけでなく、ノートに書き写していた記憶がある。
 中学校に上がってからは、親父の蔵書の中の「日本文学全集」を読みふけった。全部で30冊近くあったような気がする。極貧の我が家にそういう全集があったということは、その当時から親父も本好きだったわけだ。高校に上がると、その中学時代に読んだ小説が国語の教科書に出てくる。夏目漱石とか森鴎外、石川達三などである。
 当然、国語の成績だけは良くなる理屈で、数学や物理、英語なんぞは学年最下位付近を這いずり回っていたのに、国語だけはトップクラスだった。大学入試が国語だけだったら、間違いなしに東大に行けたところだ。
 サラリーマンになってからも本ばかり読んでいた。客先回りと称して会社を出て、夕方まで喫茶店で読書である。1日に3冊、4冊ぐらいはザラで、直帰と連絡して会社には戻らず、終電まで読んでいたこともあった。そういう日は、6、7冊はやっつけたものだ。


今日のプレミア版

みなとみらいの朝



展示作品:後出し版「みなとみらいの朝」
エッセイ:忘年会
今日のポイント:休載
撮影会講評:休載

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by osampo002 | 2008-12-21 20:53
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